「アンタが隆平様と付き合うのが許せないの!」


きつく睨む目に、私は少し怯えた。

その目は本気だった。



「私達は、隆平様ファンクラブの会員よ。でも、私達以外はアンタを彼女ってみんな認めちゃってるの」

「でも、私達だけは許せない」

「一人の女に縛られるなんて、かわいそうよ!」


彼女たちは私に近づいてくる。

すると、そんな彼女たちを卓ちゃんは見下した。



「お前らさ、絢に勝てると思ってんの?」

「え?」

「絢みたいに、見た目だけじゃなくて、心も綺麗、そんな風に慣れると思ってんの?」

「それは…」



「一生できねーよ」


冷たく言い放ち、近くにあったマウスを彼女たちの足もとへと投げつけた。