「助っ人っていうか、毎日苦手な数学教えてもらってるから、それのお礼なの。」
半分は真実。
半分は嘘。なんて。
「柏木さんずるーい!」
「ずるくねーよ。で、お前達は何の用?」
「助っ人見に来ただけ~!」
「じゃあ、もう見れたんだから早く帰れ。」
「じゃあ、柏木さんも早く帰らなきゃ!」
引き下がらないなあ・・・。
「柏木は片付けを全て終わるまで帰れないの!」
「心配してくれてありがとう。私なら平気だから先に行ってていいよ。」
5人は諦めたらしく、
ぶつぶつ言いながら帰っていった。
またいつもみたいに静かになる教官室。
片付けもしっかり終わらせた。
うん、すっきり!
「なあ、柏木。」
「ん?」
「七夕は暇?」
「空いてるよ~。」
「じゃあ、出かけよう。」
突然のお誘い・・・。
「柏木を連れて行きたい場所があるからついて来てくれる?」
「うん!わかった!動きやすい服の方がいい?」
「別に何でも大丈夫だよ。」
「じゃあ、七夕楽しみにしてるね!!」
「おう!」
七夕、楽しみだなあ。
どこに連れていってくれるんだろう?