私は、散らかってる本とか教材を棚にしまう。
それにしても先生がこんなに散らかすなんて珍しいな。
いつもは、ちゃんと整理整頓してあるはずなのに。
「先生がこんなに散らかすの珍しいね。」
「それは・・・言わなきゃだめか?」
「言わなくてもいいけど。」
敢えて気にならないふりをしてみる。
本当は凄く気になるけどね。
「柏木に避けられてた時は仕事とか片付けも手がつかなくて頭の中は柏木の事でいっぱいだったから散らかってるんです。」
そういって照れてる先生に凄く愛しくなった。
「ごめんね。これからはずっと先生の傍にいるから。」
「当たり前だろ。」
片付けも終わりそうになった頃、教官室の外でお昼の子の声が聞こえた。
「教官室入ったら先生の助っ人見られるかな?」
「入ってみようよ!」
近づいてくる声と足音。
私達は顔を見合わせる。
でも、こうなることは計算済み。
「失礼しまーす!」
仲良くお昼の5人組が入ってきた。
「おい、ノックくらいしろよ。」
「ごめんね~。」
5人組は私を見るなり驚いた様子で・・・
「あれ?助っ人って柏木さんなの?!」