「なになに!もしかして彼女が助っ人で来るとか?!」




どきっ。


先生、なんて言うんだろ?



「俺に仮に彼女がいたからってお前達には関係ないだろ?」



「そんな言い方しなくても!」



「悪いけど、あまりしつこいのは嫌いだから。」



そういって職員室に戻っていく先生。


冷たく突き放した理由は、きっと先生も、あの質問に、どきっ。としたからだと思う。


勘が鋭いな、あの子達・・・。




放課後、先生が待っている
数学教官室に急いだ。



良かった。
教官室の周りは誰もいないみたい。



コンコン・・・。



「はい。」



「入っても大丈夫?」



「どうぞ。」


扉を開けると、そこには本当に足の踏み場がないほど散らかってる部屋と格闘してる先生の姿があった。



「手伝うよ。助っ人だしね。」



「悪いな。早く片付けてちゃんと時間作るから。」



「片付けてる時間も二人の時間でしょ?」



「そうだな。」