先生と結ばれて一夜がたった。



窓を開けると澄み切った青空。


そういえば、最近は私が捨てられたあの日の夢を見なくなったんだけど何でだろ?


何か嫌な予感がするけど
気にしてもしょうがないよね。


朝ごはんも食べて後は、あの人がくるのを待つだけ。



「澪ちゃ~ん!お迎え来たわよ!」



「は~い!」


玄関に向かうとそこにいるのは沙織。

今日からは孤児院まで迎えに来てくれるんだって。



「おはよ。」



「おはよ~澪!孤児院って初めて来たけど凄く素敵な所だね!」



「ありがとう。近い内に泊まりにおいでよ!」



「いくいくー!」



「唯先生!いってくるね~!」


そう言うと走ってくる唯先生。



「行ってらっしゃい。」



先生に見送ってもらって
いつもの通学路を歩く。


梅雨もそろそろ明けるらしく
暑さが増してきた。



「唯先生って素敵な人だね~。笑顔に癒されちゃった!」



「でしょ~!それでいて天然なんだよ!」



「可愛い!」