いつも、ここは笑いに包まれているんだ。



「だから、元気になりたいときとか何か悩みがある時とかには、ここに来てパワーをもらうんだ。」



「ここは元気になりそうな場所だもんな。」



「うん。私の夢はね、大好きな人と、この場所で結婚式をあげる事なの。」



先生と、
ここで結婚式できたら。って
いつも夢見てるんだ。


なんて言えないけどね。



「先生。また明日から教官室行ってもいい?」



「ああ。待ってる。もう避けるのはやめろよ。柏木に避けられるのは辛いから。」



「ごめんね。」



先生に甘えたくなった私は
気づかれないように先生に
抱きしめられながら、もっと寄り添ってみた。


先生は気がついたらしく、
優しく笑いながら頭を撫でてくれた。


そういえば私にだけ何でこんなに優しいんだろ・・・?



「柏木・・・。」


ちょっと緊張した声にドキッとする。



「なに?」



「いや、何でもない。」



「ちょっと気になるじゃん!」



「何でもないって。」