自分に必死に自問自答してる俺に笑えてくる。
俺、大丈夫かな?
次の日からずっと
あいつが気になる。
柏木とも話すようになった。数学が苦手らしい。
藍沢先生がご丁寧に新任の俺に教えてくれた。
柏木は孤児院にいるということ、親がいないということ。
あいつからは孤児院の
匂いすら感じさせないほど明るくていい生徒だ。
でも、たまに見える思い詰めた顔が気になる。
何か悩みを抱えてる目。
無性に守りたくなった。
あいつの悩みを聞いてやりたい・・・。
そう強く思った。
俺ってまさか・・・
そっか。
前言撤回。
俺、柏木に一目惚れしてたんだ・・・。
俺は生徒に恋をしてるんだ。