教師、教師なんだ。

あいつは生徒。

たくさんいる中の一人の
生徒。


特別な気持ちなんてない。



そう、特別な気持ちなんてない・・・。



はずだったんだけどな。



俺はいつから、こんなに弱くなった?




いや、弱くなったんじゃない。



あいつの存在が日に日に大きくなって、いるのが当然だと思ってしまって俺はどこかで甘えていたんだ。


だから急にいなくなった事で
俺は不安だらけなんだ。



不安なんだ。



もう、甘えたくはないけど、
あいつには前みたいに話したりできる関係に戻りたい。



難しいかもしれないけど、
あいつには避けてほしくない。



前みたいに笑顔になってほしい。


そう、笑顔になってほしい。



あの日から、あまり笑わなくなった柏木に笑ってほしい。



そうすれば、きっと俺の心も晴れるだろうから・・・。