・・・あれ?
なんか柏木が大人しくなったな・・・。
柏木の顔を見ると気持ち良さそうに腕の中で眠っていた。
雷が怖くて泣きつかれたのか?
起こすにはかわいそうなくらい気持ち良さそうに寝てるから
起こさない事にした。
もちろん、腕の中で。
腕から伝わる温もりは
柏木を近くに感じて俺に
この上ない幸せを与えてくれる。
停電は、いつ治るのか分からないけど明かりを取りに行くのも面倒だからベッドにずっといる。
時間が知りたくて近くにあった携帯を見ると時刻は
20時30分・・・。
外はまだ雷雨。
とりあえず、この間もらった手紙と一緒に入ってた孤児院の電話番号を携帯に登録してあったから電話をかけることにした。
『はい、もしもし。ひまわり園です。』
出たのは唯先生だった。
「あ、もしもし。遠藤です。」
『あら、先生。どうされました?』
「柏木さんなんですが・・・。」
『ごめんなさいね、澪がそちらにお邪魔してるみたいで・・・。』
「いえ、おかげで体調も良くなりました。」
『それは良かったわ。そっちは停電してるのかしら?』
「はい。まだ治りそうもないです。」