黙ってしまった先生・・・。
やっぱりまずかったよね。
「先生、ごめんね。」
「え?」
「生意気な事言って・・・。
でも先生が疲れてるの分かってるから体壊さないか、いつも心配で・・・。」
「心配してくれてありがとな。」
「何かあったら、また言ってね。
わたしが出来る事なら何でもするから。」
「うん、ありがとう。」
先生が体壊しちゃったら、
学校つまらないし、
先生には、いつも元気で
いてほしいから・・・。
雷も怖いけど先生に何か起きちゃったら?って考える方が
雷より怖いの・・・。
先生が好きだから・・・。
大好きだから・・・。
私は先生の裾をキュッと掴んだ・・・。
言葉にはすることは出来ないけど、少しでも、この思いが届いてほしい。という矛盾。
先生、好きだよ。って。
雷が遠くに聞こえる。
私の意識も、しだいに
雷と一緒に遠くなっていった。