バリバリバリッ!!!
「きゃっ!」
絶対、今どっかに落ちたよ~。
「大丈夫か?」
「もう嫌だよおー!」
もう怖すぎて、涙が溢れてきた。
雷様、早く帰って~!
「柏木、こっちおいで。」
先生が私に手招きをする。
私は大人しく先生の手招きに
従った。
「どうしたの?」
私がそう聞くと体が暖かくなった・・・。
「先生?」
「ん?」
「あ、あの・・・。」
「こうしてれば怖くなくなる。大丈夫、俺がいる。」
「でも・・・。」
ピカッ!
「きゃっ!」
「ほら、大人しくしてろって。雷が落ち着くまで、こうしてるから泣くな。」
「はい・・・。」
先生は抱きしめてくれた。
雷が怖い私を安心させようとしてくれたんだ。
先生の腕の中は暖かくて
ずっと包まれていたくなる。
雷が光ったり落ちたりするたびに震える私を先生は優しく
さすってくれた・・・。
雷様、先生とこうしていられるなら、もうちょっとここで遊んでてもいいよ。なんて。