外を見ると辺りは真っ暗。

なんか雨降りそう・・・。


食器洗いは終わったけど先生はまだ寝てる。

帰るに帰れなくて唯先生に電話をする。



『もしもし?澪ちゃん?』



「唯先生。あのね・・・」


私は先生が風邪で辛そうだったから先生の家でご飯を作ったこと。
先生が寝てて帰るに帰れない事を全部話した。



『そう。先生の熱は?』



「38度近くて、かなり辛そう。」



『澪ちゃんが作ったお粥は食べれた?』



「全部食べたよ。」



『薬は?』



「あ!飲んでない!
でも・・・。」



『無理して起こさなくても大丈夫よ。薬より睡眠の方が回復すると思うわ。』



「うん。」



『澪ちゃん。どうせなら先生が起きるまで、そっちにいなさい。』



「え?なんで?」



『雷雨が近づいてるから今、外出ると大変よ。』


そう言われて外を見ると、
さっきより外が暗くて今にも降りそうな感じだった。



「分かった。じゃあ、遅くなるからよろしくね。」



『ええ。澪ちゃんも先生に、しっかり看病してあげてね。』



「うん。じゃあ、ばいばい。」



電話を切ると遠くから雷の音が近づいていた。