「遠藤隼人様。
いつも澪がお世話になっております。先日は私達が不在でした孤児院の子供達を心配してくださり、一晩、孤児院にいていただいたみたいで、ありがとうございました。
子供達もとても楽しかった。と私達に話してくれました。あんな笑顔を見たのは久しぶりかもしれません。
澪も先生に悩みを聞いてもらってスッキリした。と言っていました。
実は澪には話していませんが、私達は澪が育児放棄をされた事を最初から知っていました。
彼女はきっと嫌われると思って話さないのだと思います。
きっと先生も、既に澪から聞いていることと思います。
あの子は人を思いやれる子ですので迷惑をかけてしまうと思い、なかなか私達にも悩みを話してくれません。
でも先生には話す事ができたのは誰よりも信頼できる人が出来た。という証だと思います。
これからも澪の事をよろしくお願いいたします。
私達は澪と先生の事を応援しています。
それでは、失礼致します。
柊 唯」