「はやと先生!あそぼーよ!」
「私達が先なの!」
「僕達だよ!」
「ほらほら、喧嘩すんな。
皆で仲良く遊ぼうな。」
「はーい!」
案の定、皆は先生の
奪い合いっこ。
いいなー、私も中に
入りたいな。
ま、先生がいてくれてるおかげで私は夕飯を作りやすいんだけどね。
「お、上手そうじゃん。」
「あ、隼人先生。味見する?」
「まじで!?さんきゅ。」
そういってルーを口の中に・・・・。
緊張の瞬間・・・・。
どうかな・・・?
「上手いよ!柏木!」
「本当に?!」
「おう、超上手い!」
「よかった~!」
よかった、気に入ってもらえて・・。
「あ、あのさ。柏木。」
「なあに?」
「今日、泊まってもいいか?」
「え?」
「なんか、あいつらに頼まれてさ。」
泊まるなんて・・・。
ヤバい、嬉しすぎる。
「いいよ。」
「じゃあ、夕飯食べたら着替えとか取りにいくから。」
「あ、施設に使ってない男性服とか下着とか色々あるから、それ使っていいよ。」
「さんきゅ。なんか悪いな。
俺から言い出したのに。」
「気にしないで!子供達も喜んでるし、先生が来て嬉しいんだよ。
それに今日はたくさん助けてもらったしね!」
「じゃあ、お言葉に甘える。」
「どうぞ、甘えちゃいなさい。」
先生が優しく笑った・・。
胸の奥がキュンとした。
先生、先生、先生・・・。