「ねえ、先生。」



「ん?」



「煙草止めた方がいいよ。」



「はは、分かってるけどストレス溜まる時に吸うから止められない。」



ストレスかあ。
私がストレス代わってあげたいな。


あ、そうだ!



「じゃあ私が先生がストレスを溜めないように愚痴聞くよ!」



「え?」



「いつも私が聞いもらってるばかりだから先生の愚痴を私が聞く!」



「え、でも・・。」



「やっぱりだめ?」



「っ・・。じゃあ、頼む。」


先生の顔が赤く見えたのは
きのせいだよね?



「本当に?!」



「ただし愚痴は誰にもばらすなよ。」



「うん!ばらさない!
先生と私だけの秘密。」



「そうだな。」



そういって、先生は
はにかみながら私の頭を
くしゃ。ってする。


先生と私だけの秘密できちゃった・・。


心臓が加速度を上げてる。


落ち着け。って言い聞かせても落ち着いてくれない。


「柏木、あれか?」



前には孤児院の姿が。


幸せタイム終わっちゃった。


「うん、先生ありがと!」


先生が静かになった。
どうしたんだろ?

「先生?」



「柏木、たまには送るよ。」



「え?」





「あー!みおねーちゃんだー!」



「あ、みんな!」



「おかえりなさ~い!」



孤児院の子供達が近寄ってくる。



「あれ?このひとだ~れ?」



「お姉ちゃんの学校の先生の隼人先生だよ。みんな、ご挨拶は?」



「こんにちは~!」



先生に満面の笑みを向ける
子供達。



「こんにちは。みんな、
いい子だな。挨拶できて。」



「みおねーちゃんが、ご挨拶は大事。って教えてくれたの。」