私の3歩先を歩く先生。
わたし、ここから見る先生の
後ろ姿好きだな・・。
後ろ姿だけでキュンとしちゃうのも惚れた弱みってやつ?
先生も視線に気づかないから
ついつい、ずっと見ちゃう。
はぁ、いいなあ。
これが毎日続けばいいのに。
「柏木。」
「は、はい!」
「何だよ。どうかしたか?」
「いえいえ、別に~。」
口が裂けても先生の後ろ姿に
みとれてました。なんて
言えるわけがない。
あー、切ない私の恋心。
「車開けたから助手席乗って」
「うん、ありがと。」
車の中は先生の煙草の
匂いとか独特だけど先生に
包まれてるみたいで幸せ。
これだけで酔っちゃいそう。
「送るとか行ったけど、
家の場所知らないから案内してくれるか?」
「いいよ~。あの3つめの角を左側に行って。そのあとは、
ずっとまっすぐ行って。」
「おう、さんきゅ。」