【会場にご来場の皆様にお知らせ致します。まもなく本校の文化祭が終了致します。関係者以外の皆様は速やかに帰宅の途におつきくださいますよう、お願い致します。
なお、本校の生徒ならびに関係者の皆様は30分後よりグラウンドで後夜祭を始めますので準備をしてください。
最後になりましたが、本日はご来校いただきまして誠にありがとうございました。
お気をつけてお帰りください】
結局、公演後は唯先生達に会えなかったけど一言メールが来ていた。
"良く頑張りました"
私は涙とかで濡れたドレスを着替えようと衣装室に荷物を取りに行く。
すると部屋には心さんが私を待っていた。
「心さん…」
「澪、良く頑張ったね。最高だったよ…」
「ありがとう…」
心さんは私の頭を撫でてくれた。
「ねえ、もしかして着替えるの?」
「うん、涙とかで濡れちゃったし…」
すると心さんは自分の衣装ボックスから何かを取り出して私に渡した。
手渡されたのは純白のドレス…。
「心さん、これ…」
「ウエディングドレスみたいでしょ?そのドレスの他にこのドレスも作っておいたの」
「どうして…?」
心さんは私を見て優しく微笑む。
「それを着て大好きな先生の所に行ってきなさい」
…何で知ってるの?