放課後、早速ミュージカルの準備に入った。
今日から心さんと劇団の人が準備に加わる。
「はじめまして。月野心といいます。柏木さんとは古くからの知り合いです。分からない事があれば微力ながらお手伝いするので、よろしくお願いします」
心さんは私の、劇団の人は他の子達のサポートになった。
「どう?調子は」
心さんが傍に来てくれた。
「作詞は完成したよ」
「あら、早いじゃない。…で、その目は何か考えがある目ね。」
「あ…ばれた?」
実は昨日から考えてた事があるんだよね…。
「澪、分かりやすいもの。話してくれる?」
「うん。私がミュージカルで歌う作詞した歌を本番までにとっておきたいの…」
「つまり、本番まで歌わないって事?」
「うん。」
どうしても本番までとっておきたい。
練習したら、きっと慣れが出て切なさとかが出ない…。
ううん、それ以上に先生に聞かれたくないから…。やっぱり本番に先生に聞いてほしい…。
「私はいいと思うわよ。澪にしては挑戦するじゃない」
「一言、余計だよ~」
その後、心さんが三枝ちゃんに話してくれて正式に歌を本番までとっておく事が決まった…。