「あの時、俺が傍にいるから大丈夫って言ってくれて凄く安心できたんだよ」



先生が優しく抱き締めてくれたおかげで、いつの間にか寝ちゃったんだよね…。



「澪が寝た時はどうしようか困ったよ。でも結局一泊させることになったけどな」



起きたら先生が横にいるんだもん。
凄くびっくりしちゃった。



「起こすのがかわいそうなくらいに気持ちよさそうに寝てるから起こせなかった」



唯先生が気を利かせてくれたおかげで先生と幸せな時間を過ごすことができたんだ。



「ここは思い出がいっぱい溢れてるね」



「そうだな」



テレビを消して先生に寄り添う。



「どうした?」



「幸せだなあって」



先生は優しく抱きしめ頭を撫でてくれた。



「俺も一緒だよ。絶対に離さないから」



「うん…」



嬉しいよ…先生…。



「そういえば先生って良く私の頭を撫でてくれるよね」



そう、良く先生は私の頭を撫でてくれる。



「どうして?」



「頭撫でられると落ち着くんだろ?」



「え…何で知ってるの?」



「初めて撫でた時に凄く安心した顔をしてたから落ち着くんだろうなって」