「そっか。じゃあ家来るか?」
先生からの突然のお誘い…。
「うん!凄く行きたい!」
「明日は祝日で休みだし、どうせなら泊まる?」
またまた突然のお誘い。
「そうしたいな。一回、孤児院に戻って荷物詰めてもいい?」
「おう。俺も子供達に会いたいしな」
そういって席を立った先生。
「帰り支度は?」
「お前からメールが来た時に帰り支度は済ませておいた」
「そんなに待っててくれていたなんて嬉しい!」
先生は教官室の鍵を閉めて私達は周りに気付かれないように車に急いで乗って孤児院に向かった。
「今日の夕飯、何がいい?」
「作ってくれるのか?」
「もちろん!何でも言って!」
「じゃあ、肉じゃが」
手作り料理の中で男性から人気がある肉じゃが… 。
うん、練習しておいてよかったな…。
「了解っ!」
そう言って私は孤児院に着くまでさっきから私が、ちらちら見ていた先生の横顔をずっと見ていた…。
「お帰りなさい。澪ちゃん」
「ただいま!…あのね急なんだけど今日、先生の家にお泊まりしてもいい?」
「お泊まり?いいわよ。先生なら安心できるしね。…あら先生。」
やっと私の後ろにいた先生に気づいた唯先生。
「こんばんは」
「今日は澪のこと、よろしくお願いしますね」