【私なんかでいいの?】



「心さんじゃなきゃ頼めないの…」



【私でいいならいくらでも協力するよ!】



「本当に!」



私は三枝ちゃんと沙織に指でOKマークを作って合図すると二人は顔を見合わせて飛び跳ねた。



「ありがとう!心さん」



【どういたしまして。それより脚本でつまいづいてるって事は劇で使う道具をどうするかでも、つまいづいてるんじゃない?】



「うん、そうなの…」



【なら私達が澪達のクラスを全面的にバックアップしてあげる!練習場所とかも用意するよ!】



心さんの力強い声が私を自然と笑顔にさせる。



「今、隣に担当の子がいるからかわるね!」



私は三枝ちゃんに携帯を渡して心さんと色々な話をし始めた。



「すごいね、澪」



沙織が私の肩を叩く。



「昔に孤児院で劇をやった時にお世話になった人なの。凄く優しいし面倒見てくれるから三枝ちゃんの助けになってくれるよ」



三枝ちゃんは電話の向こうにいる心さんに頭を何度も下げていた。



「澪!ありがとう!」



三枝ちゃんが私に抱きついてくる。



「どういたしまして」



「今度ね色々、話すことになったの!文化祭までまだ時間あるし頑張ってみる!」



やっぱり三枝ちゃんは目をキラキラ輝かせていた方が似合うな…。