保健室は少し薬品の匂いがするけど、優しさを感じる空間…。

ここに来れば体調だけじゃなくて悩みも色々聞いてもらえて保健室は、皆の憩いの場だったりする。



「なんか楽しそうだな」



「え?」



「頬がゆるんでる」



先生は私の頬をそっと撫でた。



「そうかな?」



私は先生の膝の上から離れて薄いレースのカーテンを開けて中を覗いた。



中には私の大好きなふかふかの白いベット…。



今なら独り占めしてもいいよね…?



「ダーイブッ!」



「ど、どうした!」



先生が慌てて私の元へ来た。



「え?どうしたの?」



「…何やってるんだ?お前は…」



先生は驚いたような呆れたような顔…。



「ベットにダイブしたの!」



「いや、それは音から分かった」



「うーんと、ふかふかのベットを独り占めしてるの」



先生は少し真剣な表情で近づいてきた…。



「で?」



「え…?」



どんどん近づいていく距離…。



「独り占めしてどうするの?」



「…ゴロゴロしたり?」



ついに先生と私の距離が0センチに…。



「なあ、澪…」



思いっきり甘くて色気のある声で私に囁いた…。









「…誘ってるの?」