沙織にメールを送ると、すぐ返信が来た。



【本当に良かったね!思いっきり先生に甘えさせてもらいなね!】



ありがとう、沙織…。



「連絡した?」



「うん!」



窓際に腰掛けている先生の後ろに日の光が当たってキラキラしてた。



…かっこいいな。



「先生。最近私を学校で呼び出す時に何で放送使うの?」



私は先生の膝の上に乗りながら聞きたかった事を聞いてみる事にした。



「便利だからだろ」



「確かに便利だけど目立つよ~」



「メールで呼び出すと気づくの後かもしれないけど、放送なら流れれば皆気づくだろ?」



「でもやっぱりメールがいいな」



「何で?」



「だってもしかしたら学校にこの関係がバレるかもしれないでしょ?私はどうなったって何て言われても大丈夫だけど、先生に何か支障が出来るのは嫌だから」



「そんな覚悟はとっくに最初からしてるよ。じゃないとお前と一緒にいるのに失礼だと思ってるからな」



「うん」



「今回は色々と好都合だったから放送で呼びだしたけど、毎日そうはいかないから、また好都合が起きた時は放送で呼びだしてもいいか?」



「うん!…なんか、こういうのってドキドキするね!」



私の言葉に先生は子供のような笑顔を見せた…。



学校でも先生の笑顔はたくさん見てるけど、
この子供のような笑顔は私だけの…って思ってもいいよね…?