そして、ママ達の旅立ちの日。



私と先生はママ達を空港に見送りに行った。



「わざわざ、ありがとう。」



「元気でね。」



「澪達もね。」



「最初はどこに行くの?」



「ニューヨークよ。それから色々な場所に行くわ。」



「メールとかするからね。」



「ママもするわね。」



先生とパパも二人で話をしていた。




【ご案内いたします。12時発、ニューヨーク便の搭乗手続きを開始いたします。搭乗されるお客様は4番ゲートまでお越しください。】



「じゃあ、そろそろ行こうかしら。」



「ママ。」



「どうしたの?」



「これ飛行機で読んで。」



「手紙?」



「私からママに。」



「ありがとう。後で読むわね。」



「うん。」



パパと先生がやってきた。



「じゃあ皆、元気でね。」



「体には気をつけてね。」



「ありがとう。」




そして、ママ達はニューヨークに旅立った。



小さくなる機体と音を見つめる。



泣かないって決めたのに
涙が溢れてしまった。



「大丈夫。また会えるよ。」



先生が私の手を握った。



「うん。そうだね。終わりじゃないもんね。」



「ああ。」



私と先生はママ達に負けないように幸せになろうってキスと一緒に誓った。