「澪・・・・。」
「私は大丈夫!先生もいるし皆いるから!」
ママ達に笑顔を向ける。
「また日本に戻ってきたらまた一緒に出掛けよう!私は離れてても、もう不安じゃないよ。ママ達を家族だって信じてるから。」
「必ず澪さんは俺が守ります。だから安心してください。」
先生が私の手を強く握った。
「夫婦としての時間取り戻しておいでよ。」
ママ達は見つめ合って私達に
向けて静かに頷いた。
「ありがとう。二人とも。」
ママが涙ぐむ。
「隼人くんが澪の傍にいてくれたら安心だよ。隼人くん、澪を頼むな。」
パパが微笑む。
「はい。必ず澪さんを守って幸せにします。」
流れる穏やかな空気。
この時間は最後じゃない。
皆がそう思ったんじゃないかな・・・。
「澪と隼人くんの結婚式が今から楽しみだわ。」
「そうだな。」
「まだ早いよ~。」
「でも、いつかは結婚したいと思ってます。」
「先生・・・。」
「ふふ。澪達の結婚式は隣の教会でやるのかしらね?」
「どうだろうな。」
私達より結婚式の話に盛り上がってる二人を見て笑みがこぼれた。