どれくらい泣いていたんだろう・・・。



辺りは真っ暗になっていた。


布団から顔を出すと、
見覚えのある姿。



「澪。」



「ママ?」



「ごめんね。さっきは。」



「え?」



「今さら言い訳もしたってしょうがないわよね。私がやってた事は間違ってたわ。」



「でも、さっきは・・・。」



「唯先生に言われたわ。言い訳をするなら今の澪と向き合ってくださいって。あの子は小さいながら悲しみを一人で抱えて乗り越えたからって。」



唯先生・・・。



「澪、良かったらママに話してみてくれない?澪のこれまでを・・・。」



「ママ・・・寂しかったよぉ・・・・ずっと会いたかった・・・・・。」



ママは私が小さい時にしてくれたように抱きしめて背中を優しく撫でてくれた。



全部全部話した。


絶望を知った事。

恋をするのが怖かった事。

先生に恋をした事。



ママは涙を流しながらずっと聞いてくれた。



「いっぱい苦労したのね・・・・・。」



「うん。」