その時は突然やってきた。



会いたかったような会いたくなかったような人達。



私が沙織と学校から帰ると孤児院の前に唯先生と和哉さんが二人組と話していた。




私はその二人組の姿に見覚えがあった。






見間違えるはずがない。



あれは・・・・・・、








「パパ!ママ!」



二人組が私に振り向く。



「澪!」




パパとママが駆け寄って来る。





「来ないで!」



「え?」



「来ないで。」



「澪・・・。」



「何でここにいるの?何でここにいるって分かったの?」



「それは親だから探したに決まってるでしょう?」



・・・・親?



「親面しないでよ・・・。」



「え?」



「私を捨てたのに今さら親なんて言わないでよ!」



溜めてた思いが破裂する。



「あれは仕方なかったのよ!」



「仕方ない?」



「そう。あれは二人とも気の迷いだったの。でも今は、こうして私達は元に戻ったの。」



「そうだ。僕達はまた元の夫婦に戻った。」