「はじめまして。唯の夫の和哉です。よろしくね。」
「よろしくお願いします!」
相変わらず優しい笑顔。
和哉さんの視線が先生に向く。
「遠藤先生ですよね?」
「はい、遠藤隼人といいます。よろしくお願いします。」
先生は立ち上がって深く頭を下げる。
「お話は妻から聞いています。唯の事ありがとうございます。」
「いえ。」
「あなた!ちょうど、この間話してた事を言おうと思ってたの。ほら、座って!」
「分かった。」
和哉さんが椅子に座ると唯先生が私達を見る。
「隼人先生。」
「はい。」
「澪の事、よろしくお願いします。」
唯先生と和哉さんが頭を下げた。
「二人が選んだのはいばらの道だけど私達は二人の味方だからね。それに、二人はお似合いだっていうのが今日凄く分かったわ。」
先生と見つめ合う。
「ありがとう!唯先生。」
「何があっても俺達は二人の味方だ。それだけは忘れるなよ。」
二人で見つめ合って唯先生達に頭を下げる。
「ありがとうございます。」