「隼人先生。お疲れ様。疲れたでしょう?」
唯先生が先生に話しかける。
「いえ。とても楽しかったです。」
「ありがとう。そうだ。先生、もう少し時間大丈夫かしら?」
「あ、はい。」
「じゃあ、ここに座って。」
唯先生が椅子に座るように促す。
「澪ちゃんは先生の隣に座ってね。」
「あ、うん。」
何だろう・・・?
やけに緊張する・・・。
「どうぞ、お茶です。」
沙織がお茶を持ってきてくれた。
「ありがとう。椎名。」
「沙織ちゃんは私の横に座ってね。」
「はーい!」
「少し話があるの。」
その時・・・。
「ただいま!」
帰ってきたのは唯先生の旦那様の和哉さん。
「あなた!」
和哉さんは、海外の発展途上国の支援ボランティアをしていて孤児院に帰ってくるのは珍しい。
「おかえり!和哉さん。」
「お~、澪!久しぶりだね。」
和哉さんの視線が沙織に向く。
「沙織ちゃんだね?」
「はい!」