「二人の時は澪って呼んでいい?」
「うん!」
名前を呼ばれるのって、
こんなに嬉しい事だっけ・・・。
「だから澪も俺の事を隼人って呼ばない?」
「え?」
・・・・隼人。
「言ってみて・・・。」
「は、はや・・・」
ダメだ・・・。
緊張する・・・。
「は、はやと・・・。」
「うん、良く言えました。」
隼人は私の頭にぽんっと手を置く。
「は、はずかしいよ~。」
「ゆっくりでいいよ。」
「え?」
「いつか当たり前のように呼べるまで二人の時も先生でいいよ。たまに隼人って呼んでみてゆっくり慣れていって。」
「ありがとう。」
「俺達には焦らなくても時間がある。だから時間を大切に二人だけの時間をたくさん作ろうな。」
「うん!」
「よし、久しぶりに孤児院でも行くかな。」
「本当に?」
「大丈夫かな?行っても。」
「大歓迎だよ!皆、喜ぶよ!」
「じゃあ行くか。」
「そうだね!」
恋が叶うのは奇跡で私達は
それを噛み締めて幸せにならないとね・・・。
先生、大好きだよ。