「どうした?柏木。」
「何でもないよ~。」
「そんなに俺を見て・・・。
あ、これをしてほしいの?」
先生に唇を奪われた。
「ち、違うの~!」
「じゃあ何?」
「だから何でもないの~!」
コンコン・・・。
「どうぞ。」
「失礼します!」
「あ、霜崎くん。」
入ってきたのは霜崎くん。
「柏木さん!夏休み空いてますか?もし、その良かったら一緒に出掛けませんか?」
「え?」
「ごめんな。柏木、夏休みの予定が埋まってるから出掛けられないって。霜崎、残念だな。」
「遠藤先生には聞いてません!俺が聞いてるのは柏木さんです!」
いつもより強気な霜崎くん。
「ごめんなさい。夏休みは既に予定だらけで・・・。」
「あ、そうですか・・・。」
ごめんなさい。霜崎くん。
別にまだ予定は余るほど空いてるんだけど一緒には出掛けられません。
私には先生という素敵な彼がいるんです。
「じゃあ、メアド教えてください!」
「悪いな。柏木、携帯の充電切れたんだよ。」
「だから遠藤先生が何で答えるんですか!」
「ごめんなさい。充電切れちゃったの。」