肩を下げて帰っていく霜崎君。



教官室は私達だけに戻る。



「告白されたな。」



「されちゃったね。」



「告白なんかされんなよ・・・。」



「・・・先生?」


先生が真剣な目で私を見つめる。



「告白されてるのを見て凄く嫉妬した。」



「え?」



「年上だから大人だから嫉妬なんかしたらいけない。って思ってたけど無理。」



「先生、ありがとう。」



「・・・え?」



「嫉妬してくれるほど私の事を好きでいてくれてるって事でしょ?
私の勘違いかもだけど・・・。」




「ちゃんと分かってるんだ。」



「え?」



先生が私を抱きしめる。



「好きだ。
嫉妬なんか今まで付き合った奴にはしなかった。
柏木が初めてだよ。」



「私も好き。離れないでね。」



「当たり前。」



「柏木・・・。」



「なに?・・・っ!」



「俺達が離れないっていう誓いな。」



キスしてくれた。
一瞬だけど唇に・・・。



「なに泣いてんだよ。」



「嬉しくて・・・。」



「え?」



「誓いも、初めてのキスも嬉しかった・・・。」



「キスしてほしかったの?」



「なかなかキスしてくれなくて彼女として見られてないのかなって悩んだ事もあった・・・。」



「そんな事考えてたのか?」



「そんな事って・・・。」



「彼女として大事にしたいからキスも我慢してたの!」