「柏木さん!」
「はい。」
「好きです。俺と付き合ってください!」
「えっと・・・。」
「好きな人とかがいるんですか?」
「はい。」
「そうですか・・・。」
「ごめんなさい。
でも気持ちは凄く嬉しかったです。
好きになってくれて、ありがとうございました。」
「あの。」
「はい?」
「柏木さんの好きな人の事を教えてくれませんか?
あ、実名じゃなくても大丈夫です!」
私は隣にいる好きな人を一瞬だけ見た。
先生も私を見ていたらしくて目が合う。
「私の好きな人は、私にたくさんの初めてをくれた人です。
私は恋をするのが怖かったんです。でも彼は私に、恋の素晴らしさを教えてくれたんです。
好きな人にドキドキしたり話したりするのが、こんなに幸せなんだ。って。
だから、今までもこれからも私は、私の好きな人は変わる事はありません。
私はずっと彼のそばにいたいんです。
彼と歩んでいきたい。」
そう、これが私の気持ち。