「あ、はい。」



「俺、2組だったんです。それで入学式の日に偶然、柏木さんを見かけて一目惚れでした。」



「ふーん。一目惚れ。」

そういって、
先生が私を見てくる。
こわいよ、その目。



「どんな子なんだろう。って思って2組にいる友達を訪ねるふりをして柏木さんを見ていたんです。柏木さんは優しくてクラスでも人気があって笑顔が素敵な人っていうのが分かって、ますます好きになりました。」



去年は不安だらけで無我夢中で学校生活送ってたな・・・。



「2年生になってもクラスは別々で自分的には寂しかったです。遠藤先生と仲良く喋ったり一緒にいるところを見たりするたびに遠藤先生に嫉妬しました。今も一緒にいるところを見て嫉妬しています。」



「嫉妬ねぇ・・・。」


先生が私を見る。
目が凍ってますよ、先生。



「今、告白しないと遠藤先生に奪われてしまうんじゃないか。って思って告白しようって決めました。」



ごめんなさい。



もう、その遠藤先生に奪われてます・・・。