とりあえず柏木をソファーに降ろす。



「柏木。」



「ほへ?」



ほへ?って・・・。



「起きろ。」



「・・・・。」



「襲うぞ。」



「起きました!」


襲う。は冗談だとして、
相当頑張ってるよ、俺。


理性保つのって難しい。



「実はね、車降りる時からちゃんと起きてたの。」



「うん。」



「そ、その・・・甘えてみたくて・・・。」



「うん。」



「ごめんね・・・。」



「知ってた。」



「え?」



「気づかないはずがないだろ。でも可愛いから気づかないふりしてたんだよ。」



「そうなんだ・・・。ばれてたんだ・・・。」



そういって残念そうに下を向く柏木。


可愛すぎるんだよ、バカ。



「ほら、風呂先に入って来いよ。」



「え?いいの?」



「一緒に入る?」



「まだ心の準備できてないから、だめです。」



「冗談だよ。」



いちいち頬を染めて誘ってんのか?



なわけないか。



「入るんだけどね、浴衣の帯、後ろで外せないから先生外してくれない?」





・・・は?