ずっとずっと、先生の傍にいます。



「早く卒業したいな。」



「何で?」



「堂々と彼女。って言えるから。」



「でも今、卒業したら教官室で会えなくなるぞ。」



「やっぱり後1年は教官室で我慢するよ。」



「ごめんな。」



「ううん。卒業するまでにいっぱい思い出作って、いっぱい二人の時間とか共有しようね。」




「そうだな。」



時刻は10時。



「今日は泊まるんだろ?」



「うん!荷物も持ってきたよ。」



「じゃあ、そろそろ帰るか。」



「そうだね。先生、今日は連れて来てくれてありがとう。」



「また来年の七夕、見に来ような。」



「うん!」



先生は車に向かって歩きだす。



「先生、おろして?」



「だ~め!また転ぶかもしれないし。」


私を抱き上げたまま、車に向かって歩きだす先生。



先生、大好きだよ。



また来年も来ようね。



その先もずっとずっと。