私の願いは、孤児院の皆がいつまでも元気でいてくれること。
沙織といつまでも親友でいれること。
でも一番は、
死が二人を別つまで先生とずっと一緒にいること・・・。
織り姫様は欲張りだと笑うかな?
でも許してくれると嬉しいな。
このどれかが欠けたら柏木澪は存在できないのだから。
「お願い終わったか?」
「うん!」
「何、願ったんだ?」
「それ言ったら意味ないでしょ~!」
「確かに。」
先生と二人で笑い合う。
そう、私は先生と何をしている時も幸せなんだ。
「星も綺麗だし、ここから見る夜景も最高だね!」
「もっと良く見えるようにしてやる。」
先生は私を抱き上げた。
「先生、私重いから・・・。」
「軽いよ。ほら、さっきより良く見えるだろ?」
「本当だ・・・。」
先生に抱き上げられて見える範囲が広がった。
「柏木。」
「ん?」
私は間近にある先生の顔を見る。
「好きだ。」
先生は私を上目遣いで見る形。
かっこよすぎる・・・。
「私も。」
「何があっても離れんな。」
「ずっと傍にいます。」