だけど 光に近づくと 光の色が白でなく 濁りきった光 そこから伸びる手も 黒く濁っていて “いいよ “どんな手でもいいから “私を助けてくれるなら “お願い私を “この冷たい森から “助けてよ 伸びた手の指 つかむ寸前 その手は その光は 消えてしまった