「あなたに、あなたにそのようなことを言われるとは気持ちが悪いです。なぜでしょう? 気分が最悪です」
件を真っ向否定された気分。とてつもなくぐさりと来るとげとげしい略解。
確かに僕なんかがこんなことを言うのは気持ち悪いかもかもしれないが、ストレートに言われるとさすがに落ち込む。
「ですが、少しだけ安心しました、自分にも判りませんが、なぜだか自由になれた気がします」
はやとく進展ありか? 疑問系に終わってしまいそうな気もするが、いや、ここではまだ…かな? 僕を否定している風にも取れるけど。
「そうか。ならいいんだけど。今は、な」
疲れからか瞼が重く沈んでいく、眠たいわけではなく、ただ瞼を閉じているだけ。
「空に希望を託したのです、果てのない空へ、私の募りを思いにして」
子守唄に聞こえるこいつの歌は、瞼を閉じている僕の意識を一瞬に空想の世界に引きずり込むだけのだけの魅力があった。夢見に広がる青い海(そら)。少年は、高く高く、高らかな高らかな、まぎれもない海へ飛び込み、地上のはるか上空を泳ぐ魚のように優雅に空魚として流れている。地上からのぞく影はおそらく陰。陽光の日差しに透き通る淡い水深に影は色をなくし、陰に生きる者へと生まれかる影。こんな空想に流れる少年。
件を真っ向否定された気分。とてつもなくぐさりと来るとげとげしい略解。
確かに僕なんかがこんなことを言うのは気持ち悪いかもかもしれないが、ストレートに言われるとさすがに落ち込む。
「ですが、少しだけ安心しました、自分にも判りませんが、なぜだか自由になれた気がします」
はやとく進展ありか? 疑問系に終わってしまいそうな気もするが、いや、ここではまだ…かな? 僕を否定している風にも取れるけど。
「そうか。ならいいんだけど。今は、な」
疲れからか瞼が重く沈んでいく、眠たいわけではなく、ただ瞼を閉じているだけ。
「空に希望を託したのです、果てのない空へ、私の募りを思いにして」
子守唄に聞こえるこいつの歌は、瞼を閉じている僕の意識を一瞬に空想の世界に引きずり込むだけのだけの魅力があった。夢見に広がる青い海(そら)。少年は、高く高く、高らかな高らかな、まぎれもない海へ飛び込み、地上のはるか上空を泳ぐ魚のように優雅に空魚として流れている。地上からのぞく影はおそらく陰。陽光の日差しに透き通る淡い水深に影は色をなくし、陰に生きる者へと生まれかる影。こんな空想に流れる少年。