「無理です」

「不可能です」

 僕と青山が同じタイミングで言う。

「即答すんな! これは教師の命令だ」

「意味がわからないんですけど?」

「だ~から。お前たちは似てんだよ。もうそっくり、そっくりすぎて扱いが大変だ。なので似ている二人どうしで卒業してみろってんの!」

 情報が増えてねえよ。同じことをリピートしたな。

「青山?」

 何も言わず立ち上がる青山に心配そうに秋本先生が言う。
 僕も青山を見ていると、自然な動きでパイプ椅子を真上に持ち上げて、テーブルに叩き落す。

「な………」