本当は、シューズのまま外に出てはいけない。

 でも、このときに限っては。

 子ども警察官として、責任を果たしたい。

 でも、どこで発生したの??

 わからない。


「おい、手伝え!!」

「早くしろ。」

 怒号罵声が聞こえる。

「きゃ~~。怖い。」

 悲鳴が聞こえる。


――ここや!!!――

 音を頼りに走り続けた。