休み時間。
先生は職員室に行っていて
話し相手がいない真樹は
暇を持て余していた。

1人でいる保健室は
静かで時間が
進んでいる感覚は
あまり感じられない。

溜め息を着くと、
自分の隣に置いて合った
鞄の中から振動音が聞こえた。

2、3回定期的に
短く震えていたで
メールが来たのだと分かり、
鞄から携帯を取り出した。

開いて画面を見てみれば
悠からのメールだと気付く。

嬉しさで
すぐに開いて読む。



今日、一緒に帰るよな?



そう書かれたメール。
いつもは聞いてこないような
内容に不思議に思いながらも
真樹は返事を打つ。


もちろんだよ!


送信ボタンを押して
携帯を閉じる。
またすぐに振動する
真樹の携帯。



じゃあ、帰りに
大事な話あるから。



そう書かれたメールに
ドクンと胸が高鳴る。
まさか…なんて
淡い期待をする真樹。


わかった


そう返事を打つのが
精一杯だった真樹。


キーンコーンカーン…

2限目が始まるチャイム。

休み時間が短いと
感じるなんて、
久しぶりだと思った。