ピピピピピピ...


無機質な音が鳴り響く。
その音に反応して
もぞりと動く布団。

すらりとした手は
迷いなく音の正体に
伸びていく。


「…もう、朝…」


そう呟き、ふぁぁ、と
欠伸をしなが伸びる女。

寝ていたことで
若干癖の付いた髪の毛を
解かしながら起きる。

部屋の扉を開け、
リビングに続く階段を
ゆっくりと下りる。