『まき、大きくなったら
ぼくとケッコンしよ!』

『ゆ、ゆーくんと?』

『なんだよ、イヤなのか?』

『いやじゃ、ない!うれしい!』

『じゃ、やくそくな!』



ニッコリ笑う幼い少年と
はにかんだ笑顔をみせる少女。

2人の小さな小指が交わり
輝かしい未来の約束を交わす。


指切りをしたあと、
少女は先ほどより
可愛く微笑んだ。



その微笑みは優しく
少年の心に焼き付いたのだった。