もし断って昔の狂暴な兄に戻ったらどうしよう…

という考えが一瞬頭をよぎる。


それに特に断る理由も見つからないし、正直ちょっと見てみたいような気もした。



「うん。いいよ…」


「まじでっ!じゃあ今日行こうよ!あいつも来たばっかで不安だろうしさ、調度様子も見たかったんだ。じゃあ車まわすから、外で待ってて。」




兄が車庫から車をだしてきた。

始めて見る兄の車。


助手席に乗り込む。


兄の車の中は香水のいい香りがした。そういえば兄からもこの香りがふんわりしていた。



外の景色を見ていた。