「…帰ろっか…」


「…うん。帰ろ!」



まだ春なのに、

屋上は少し肌寒くて…


屋上独特のあの
『ポカポカ』
がなかった。


だけど私の心は、

翔也のたくさんの愛で…

『ポカポカ』
なんて通り越して、



すごく…

すごく、

暖かかった。