「城川とは同じクラスでさ、あの日ちょうどクラスで学級の設営係を男女1人ずつ決めたんだ…
そしたら俺と城川になってさ……
そんで帰ろうとしたら校門で会ってちょっと話してたんだよ…」
「……ぅん…」
「そしたら急に城川が倒れてきて……城川その日気分悪いって言ってたから…
…で……なんていうか…」
“キス”されたの?
なんて聞けないけど…
されたんだよね。
翔也はその時、
私が見てたのに気づいてたのかな?
「うん。ごめん。あとは城川を保健室に連れて行って、俺は帰った。
それから城川とは何もないから…
ごめん、唯。
約束ほったらかして…
他の女とこんな事して…
そんな彼氏嫌だよな?」
そうだったんだ。
やっぱりちゃんと
“真実”があったんだね。
それに私が今まで向き合わなかっただけ。
「……ごめんな唯。
謝っても足んねぇよ」
「……いんだよ…もういいよ!」
もう何でもいいよ。
翔也を信じてるからね。
誰よりも1番信じてるからね。