また1日が始まる。 私はその1日に、 ただ、ついて行く。 遅れないように早足で。 置いてかれないように急ぎながら。 「唯!いつまでこの調子でいんの?」 紗希が少し怒りながら聞く。 「そぉだよ!今日もまたなんもないまま終わんの?」 続けてひかり。 「わかってるよ…」 紗希とひかりには毎日こんな事を言われる。 …本当にわかってるよ。