口ずさんでいた鼻歌も途中で途切れ、校門にいる翔也と城川さんを見つめた。
なんで?
どうして翔也と城川さんが一緒にいるの?
……って、
まぁ一緒にいるくらい普通?…なのかも…
だって、私も少しぐらい男子と仲良くする時もある。
まさか一緒に帰る訳じゃないよね?
…うん…
まさかまさか!!
そうだよね!
ないない!
翔也に限って…
そうだっ!
声かけてみよっ!
城川さんとも仲良くなれるチャンスかもしれないし♪
『おーーい!』
そう……
声をかけようとした時…
城川さんが、
翔也の胸に飛び込んで、
軽く、軽く…
キスをした――