眩しい太陽の光。
「……ハァ…ッ…」
息を切らして学校へ向かう。
やっと校門が見えてきた。
時刻は8:40。
案外行けるかも!
なんて思いながら校門をくぐる。
紗希はもう来てるかな?
紗希も無事、この高校に合格した。
でも私と紗希は学科が違う。
同じ高校でも、学科が違えば中学の時程一緒にはいれない。
………友達できるかな?
不安と期待の気持ちが交互する。
校舎を見て一礼。
“これからお世話になります!”
そんな事を思った。
そして足早に教室へ向かう。
私は…
翔也の居ないこの町で、
………高校生になる。